【タイ旅行記】さよならバンコク、また会う日まで【part7】

雑記,50音エッセイ

MKレストラン

3つの寺院を巡りお疲れのどっふぃー一行。時間も遅くなってしまい昼ごはんという感じではないため、少し早いがしっかり晩ご飯を食べることに。

バンコクに来たら行ってみたかったお店の1つがMKレストラン!

タイにはタイスキという料理があり、MKレストランはタイスキのお店。字面からも分かる通りタイのすき焼きなのだが、日本でいうとすき焼きというよりどちらかといえばしゃぶしゃぶのようなもの。

Wikipediaによるとバンコクのレストランで1957年にすき焼きとして出された火鍋がタイで発展したらしく、もはや独自の進化を遂げたチェーン店となっている。

食べ放題プランと個別注文のプランがあったが、腹ペコなのもあり90分食べ放題のプランを選択、お値段300Bとタイの中ではかなり高めのお店で、日本円にしても1500円ぐらいと食べ放題にしては安いってぐらい。

料理はこんな感じ、基本的にはしゃぶしゃぶと変わらず野菜ベースの出汁に肉やら野菜やらを入れて行くスタイル。特徴的なのが鍋の下あたりに写っている味噌ダレのようなもので、これにつけていただくのがなかなか美味しい。

具材もおおよそ日本のものと同じだが、豆腐がなぜか卵豆腐しかなかったり、生卵と味付け鶏みたいな固有のメニューもある。

豆腐がないことに落胆していたのだが、食べてみるとたまご豆腐が意外にもかなり美味しい。僕は一番好きな具材だったかも。

タイの味?なのかは分かりないが、日本人にとっては間違いなく口に合うテイストで、スパイスも砂糖もなく優しいので日本の味が食べたいならいいお店だと思う。

6日間動きっぱなしというのもあり、疲れが溜まりに溜まっているため夕方17時ながら早めにホテルに戻ることに。

一応お腹が空くかもということでカップラーメンをスーパーで買ってみたのだが、割と美味しかった。日本のものの方がクオリティは高いがバンコクの謎カップ麺も悪くない。

チュラロンコン大学訪問

さあ、長かったタイ旅行も最終日。

終わってみればあっという間だった…と言いたいのだがどう思い返してもあっという間ではなかった。

9時間寝たとは思えない身体の重さがそれを物語っている。

最終日だからはしゃぎ回る!みたいなことをする体力は別に残っていないので、今日も今日とて平常運転で進んでいく。

最終日は、たまたまバンコクに留学している先輩がいたので、その先輩のもとチュラロンコン大学を案内してもらう。元々は5日目の朝の予定だったのだがなぜかスコータイにいたので…

やはり自分で交渉するのは難しいためホテルの人にタクシーを呼んでもらう。バックにホテルがついていると無茶な交渉はされづらいので安心である。

バンコクの道、混みすぎている。片側6とか8車線あるのだがそれでもまるで進まない。

今回はしっかりメーターを回してもらい、適正な料金で利用することができた。混みすぎていてメーターがすごい回ったのだがご愛嬌。車で10分ぐらいの距離でおよそ150B。今度こそ気持ちよくチップも渡し、全部で700円ぐらいといったところである。

こちらがチュラロンコン大学の食堂。大学の食堂ということもあり値段は格安、1食40B前後で食べられる。

ただメニューが全部タイ語しかなくアルファベット表記すらないため注文が指差しでしかできない。写真を見てなんとか頑張ろう。

法学部棟、タイでトラブったらここに助けてもらいたい。

国王の銅像。多分ラーマ5世と6世?

最も歴史が深いらしい文学部棟、東大でいうところの駒場1号館みたいなもの。美しく整備されている。

キャンパス内と周辺の駅には無料のシャトルバスが走っており、移動はらくらく行うことができる。現在のバスの位置がわかるアプリなんかもあるようで、学生証もスマホに入れられるらしい。東大よりもはるかに先進的である、見習って欲しい。 

Japanish

一通りキャンパスの中を回って先輩とは別れ、MBKセンターという馬鹿でかショッピングモールに向かってお土産などを探すことに。

本当に大きく、すぐに迷うしエスカレーターは見当たらないしピカピカしていて入ってくる情報の多さに気持ち悪くなるしで大変なのだが、上の方の階に面白いものを発見。

これは我らがアニメイトではないか。

MBKセンターの7階は他にもカードショップとかアニメカフェがたくさんあり、完全に日本の血が流れ込んでいる。

百合は海を超えた。

面白かったので呪術廻戦のタイ語版を買ってみた、また日本で暇な時に読んでみようと思う。

他にも山ほどのお店がモール内には入っているのだが、少し歩くだけで入ってくる情報が多すぎてしんどくなってしまった。元気な時に行きましょう。

バンコクの水道を走るボート、水が汚すぎる。

もうこの時点で僕はかなり動く気力がなく、新しい観光地に行こうなどというパッションは湧いてこなかったため、結局他のショッピングモールでお土産などを買い、友達がおすすめしてくれたお店でご飯を食べ空港へと戻ることにした。

こちら緑のカオマンカイというお店。Siam駅から少し外れたところにある。

https://maps.app.goo.gl/UL6V3PTMxjMpmMZc9?g_st=ipc

カオマンカイはどこで食べてもやたらと安く、こちらのお店も60Bで普通のカオマンカイが頂ける。

小さなスープもついており、やはりカオマンカイはタイ最高の料理である。しっかり美味しかった。量はそこまで多くないのでお腹が空いているなら鶏とご飯を別で頼むのもいいかも。

BTS、そして空港へ

空港まで直行するバスというのもあるようなのだが、せっかくなのでスクムヴィット通りを走るモノレール、BTSに乗ってみる。

文章のテンションからもわかるかもしれないが、バンコクの街はあまりに高層ビルが多く都市化しておりこれまでのような感動はなくむしろ東京とさほど変わらないなという印象である。

東京よりもごちゃごちゃしているので歩いていてかなり疲れてしまう。都市化というのはあまりいいものではない。

ともかくBTSがこちら。7駅で43Bと意外と値段が高い。

大通りを走るだけあって乗客もかなり多く、ラッシュじゃない時の山手線ぐらいの乗客数があった。

イメージは地下鉄銀座線とかそんな感じだろうか。

自動改札があるのだが、切符の向きや裏表が違うと通らない。この辺りはさすが日本の鉄道というのを感じさせられる。

初めに降り立ったMochit駅までBTSで向かい、そこから空港までのバスが出ている。

Mochit駅の横にある公園にいたリス。警戒心などないのだろうか、すごく近くで撮ることができた。かわいい。

残りは特に面白いこともなく、空港までバスで到着、駅から空港まで30B、安いものである。

出発まで時間があったのでビッグマックを比較してみた。値段が174B。日本円だと750円ぐらいということでもしかすると日本より高いかもしれない。味はそこまで違いはないが少しパサパサしている感じがした。

総括、旅を終えて

日本を飛び出し7日間、ツアーなどでもなく完全に自分で組んだ旅程で回るというのは初めての経験だった。(というか海外自体物心ついてからほぼ初めてのようなものなのだが)

羽田を発つ時には不安の方が8割ぐらいを占めていたのだが、いざ降り立ってみるとなんということはない。中高大合わせて7年半習い続けただけあり、ほとんど困ることなく英語は口から出てきてくれた。

個人的にはあまり好きではないが、英語教育も全くの無意味ではなかったということだろう。

とはいえ英語圏が母語ではない国なので英語が通じないということもある。だがそんな時も人というのは結構優しかった。

単語だけでもなんとか伝えてくれたり、スマホで翻訳にかけてくれたり、身振り手振りで教えてくれたり、もし出会った人たちが言葉がわからないというだけで僕を突き放していたら今頃道端で途方に暮れて倒れていたことだろう。

旅を通して思ったことだが、人と接する姿勢というのは本当に大切である。言葉がわからなくても、わからないなりに表情やジェスチャーを作る、そして知っているものは現地の言葉を使って話す。たかが挨拶だけ、されど挨拶である。

サワディークラップとコップンクラップをとりあえず使うだけでも全然印象が変わってくる、実際表情が柔らかくなることが多かったように感じられた。

よく考えると当たり前のことで、日本にいて外国人に英語で話しかけられたとしても、ありがとうとかすいませんが日本語だったら、少し安心するだろう。少なくともなんとかコミュニケーションを取りたいんだなという姿勢ぐらいは伝わるものだ。

クアラルンプールプールの警備員、チキンビリヤニの屋台のおっちゃん、チェンマイのホテルスタッフ、バスのおばちゃん、タイタイスコータイリゾートの神スタッフ、予約ミスに対してなんとか席確保してくれたバスストップのおじちゃん、バスストップまで送ってくれたレストランの人たち、マンゴーを食べさせてくれたゲストハウスのおじいちゃん、王宮の近くで行き方を解説してくれた一般通過青年(記事にはいないかも)…

全てに助けてもらい僕は今自宅の布団の上でこれを書いている。ありがとうみんな。

もうすぐ僕も20歳になる、ブログを書き出してからももう5年が経つ。

僕はあのように外国人であっても構わず人を助けられる人間になれるだろうか。いや、ならないといけない、人に助けられ、そして人を助け生きていくのだ。

帰ってきて思ったが東京という街はやはり冷たい。正直僕がタイで生まれて東京に来ていたら、これほど助けられて生きられたと自信を持っていうことは出来ない。

スマホを見て、他人の人生を軽く覗きみることの出来る時代、僕たちは今目の前に広がる景色を見ることを忘れているのではないだろうか。僕と、あなたと、その他色んな人が、それぞれ別々に生きているように思っているのではないだろうか。

僕たちは同じ空間、同じ世界で日々を送っている、どこまで行っても全くの無関係ではないし、確かに僕の生きる世界にあなたもみんなも存在しているのだ。

今日から、より人に優しく生きようと思う。タイは僕に、世界の狭さを教えてくれた。

雑記,50音エッセイ旅行記

Posted by doffy